チック・吃音
チックとは不随意運動症候群の一種で突然起こる短い無意識の動作や発声を指します。
目を瞬き、首を動かす、口を鳴らすなどの身体的な動作、またはくしゃみや咳、喉の鳴り声などの音声的な発作を含みます。
軽度から重度までさまざまな程度があり、発症時期や症状の種類も個人差があります。
一部の人は、それらを意図的に行うことができるが、それでも不自然な動きや音となる場合があります。
チック症状が1年以上継続し、その症状によって日常生活が影響を受ける場合はチック障害と診断されます。
一方、吃音は流暢性障害の一種であり、話す際に繰り返し、引き延ばし、ブロック(音が出ないこと)などの音声的な障害を引き起こす言語障害です。
通常、単語の開始部分に生じる繰り返し、音節の引き延ばし、あるいは音のブロックなど多様な症状が現れます。
神経学的疾患や脳損傷、ストレスや不安など、様々な要因によって引き起こされることがあります。
チックや吃音のある方が次のことに気を付けましょう。
・周囲の人に理解してもらう
・ストレスや不安を減らす
・十分な睡眠し、疲れを取る
・誤解や偏見に注意する
・交通安全に注意する
総じてチックや吃音を持つ方は自分自身を理解し、適切な治療と社会的サポートを受けながら、社会的なストレスを軽減することが大切です。
またご家族にあたっては、
・症状に理解を示す
・無理に止めない
・コミュニケーションを工夫する
・公共の場では注意する
・周囲に誤解を与えないようにする
・緊張を和らげるように促す
・ご家族自身のケアをする
などといったご家族のサポートにより、患者さんは安心できます。
KNOWLEDGE
東向日第二タニムラ医院が
提供する基礎知識と事例
-
パニック障害
パニック障害とは突然発生する不安や恐怖、不快な身体的症状を伴う、短時間の強い恐怖症状の発作が繰り返し起こる精神疾患のことです。不安障害の一種と考えられており、呼吸困難、胸痛、動悸、汗ばむ、ふるえる、吐き気、めまい、感覚の […]
-
認知症
認知症とは脳の神経細胞や神経回路の機能が低下し、認知機能に障害が現れる状態のことを指します。一般的には加齢や疾患、または脳に影響を与える外傷などによって引き起こされることが多く、若年性認知症の場合もあります。認知症は主に […]
-
自律神経失調症
自律神経失調症は自律神経系のバランスが崩れることによって引き起こされる疾患の一つで、交感神経と副交感神経の調節が不均衡になり、様々な身体症状を引き起こします。自律神経系は身体の自然な機能を調節するために自律的に働く神経系 […]
-
適応障害
適応障害とはストレスや困難な状況に適応できなくなり、日常生活に支障をきたす症状のことを指します。ストレスに対する適応力が弱くなることによって生じることが多く、ストレスの種類や強度、個人の適応能力によって症状や発症の時期な […]
-
コミュニケーション障...
コミュニケーション障害とは人との意思疎通が困難になる状態を指し、言葉やジェスチャー、表情、視線などの要素のいずれかが正常に機能しないため、相手との意思疎通に支障が生じるという状態です。コミュニケーション障害は大きく分けて […]
-
物忘れ外来
物忘れ外来とは主に高齢者に多い認知症や軽度認知障害などの症状を持つ患者さんが診療を受ける外来のことです。認知症や軽度認知障害などは物忘れが増えることが特徴的です。また、注意力が散漫になり迷いやすくなるなどの症状が現れます […]