適応障害
適応障害とはストレスや困難な状況に適応できなくなり、日常生活に支障をきたす症状のことを指します。
ストレスに対する適応力が弱くなることによって生じることが多く、ストレスの種類や強度、個人の適応能力によって症状や発症の時期などが異なります。
原因は様々なストレス要因によるものと考えられています。
例として職場の人間関係や責任の重さ、学校での勉強や人間関係、家庭内の問題などが挙げられます。
また、自然災害や病気などの外的要因によっても引き起こされることがあります。
症状は不安、うつ病、身体的症状(頭痛、胃痛など)、睡眠障害、集中力の低下、食欲不振、集中力や記憶力の低下などがあります。
これらの症状は適応障害が長期化すると慢性化し、生活に大きな影響を与えることがあります。
下記の症状が数週間以上続いた場合や症状が悪化している場合は適切な治療を受ける必要があります。
・疲れや倦怠感が続く
・集中力が低下し、仕事や勉強が手につかない
・睡眠障害がある(寝付きが悪い、途中で目が覚める、早朝覚醒など)
・食欲がなくなったり、過食になったりする
・不安や緊張感が続く
・無気力や意欲の低下がある
・頭痛や胃痛、腰痛などの身体症状がある
・人との関わりを避けるようになる(引きこもりや孤立など)
適応障害は放置するとうつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こす可能性もあります。
一人で悩まず、当院にご相談ください。
また、適応障害の方は以下のようなことに注意しましょう。
・ストレスを軽減するために工夫する
・睡眠をしっかりとる
・食生活を改善する
・コミュニケーションをとる
・自己管理能力を高める
・自分の状態を客観的に把握する
・自分自身を受け入れる
ストレスの原因をできるだけ取り除くことは、適応障害の予防や改善に役立つことがあります。
自分に合ったストレス対処法を見つけるようにしましょう。
また、家族や友人に相談し、サポートしてもらうことも大切です。
KNOWLEDGE
東向日第二タニムラ医院が
提供する基礎知識と事例
-
解離性障害
解離性障害は過去のトラウマやストレスなどの精神的な圧迫によって個人が自己の身体や感情、記憶、意識などの要素を正常に調整できなくなり、解離(分離)してしまう状態のことを指します。解離状態では自己の身体や意識が現実感を失い、 […]
-
躁鬱病
躁鬱病は気分障害の一種で躁状態とうつ状態が交互に現れる病気です。躁状態は興奮状態で多弁、楽天的、冒険心が増し、やる気が高まるなど高揚感を伴う状態です。一方、うつ状態は意欲が低下し、憂鬱な気分や無力感が続き、身体的な症状も […]
-
チック・吃音
チックとは不随意運動症候群の一種で突然起こる短い無意識の動作や発声を指します。目を瞬き、首を動かす、口を鳴らすなどの身体的な動作、またはくしゃみや咳、喉の鳴り声などの音声的な発作を含みます。軽度から重度までさまざまな程度 […]
-
認知症
認知症とは脳の神経細胞や神経回路の機能が低下し、認知機能に障害が現れる状態のことを指します。一般的には加齢や疾患、または脳に影響を与える外傷などによって引き起こされることが多く、若年性認知症の場合もあります。認知症は主に […]
-
自律神経失調症
自律神経失調症は自律神経系のバランスが崩れることによって引き起こされる疾患の一つで、交感神経と副交感神経の調節が不均衡になり、様々な身体症状を引き起こします。自律神経系は身体の自然な機能を調節するために自律的に働く神経系 […]
-
統合失調症
統合失調症は主に思春期後半から若年成人期にかけて発症する精神疾患の一種で、現実感覚や感情、思考、行動などの複数の心理的機能に影響を与えます。症状は幻覚、妄想、言葉や思考の混乱、感情の鈍麻、社会的な引きこもりなどがあり、そ […]