強迫性障害

強迫性障害

強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder, OCD)は不安や恐怖などの精神的な苦痛を引き起こし、強制的な妄想や強迫行動が特徴的な精神障害の一つです。
頭の中で不必要な妄想や思考が繰り返されることによって苦痛を感じ、それを抑えるために強制的な行動をとるようになります。
症状としては妄想的な不安、無駄な繰り返し行動、不合理な行動や思考などが挙げられます。

 

強迫性障害には「妄想型」と「強迫型」の2つのタイプがあります。
妄想型は心配や恐れに基づく妄想的な強迫観念が中心で、例として自分や家族が病気になるのではないか、自分が他人に危害を加えてしまうのではないかという思い込みがある場合があります。
強迫型は物事を繰り返したり、整理整頓したりする行動が中心で、例として何度も手を洗ったり、何度も確認したりするといったことが挙げられます。

強迫性障害の原因は脳の機能障害や神経伝達物質の異常、遺伝的な要因などが考えられています。


強迫性障害の患者さんが注意するべきことは以下のようなものがあります。

 

・自身の症状について正確な理解する
・焦らずゆっくりと対応する
・ストレスを減らす
・繰り返し行動をしないように練習する
・トリガーになる状況を避ける
・治療の進捗状況を記録する

 

症状が軽減されるまで時間がかかることがありますが、焦らずに治療に取り組むことで症状の改善が期待できます。


ご家族が気を付けて頂きたいことは、


・症状を理解する
・焦らない
・強迫行動を止めるように説得しない
・コミュニケーションを大切にする
・言葉遣いに気をつける
・ご家族自身のケアをする


などで、ご家族のサポートが症状の改善につながります。

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